美しいとき Illusion

前回、沢田研二をテーマに書いたら数時間でアクセス数が跳ね上がった。
YouTubeが浸透してきた2006年あたりからジュリー映像のコメントを読むと
リアルタイムで見ていない若い世代の人たちが、たまたま当時の映像をみて恋に堕ちてしまった・・・というのが相当多い。
あと、私のように子供の頃にかっこいいお兄.さんと思いつつも男の色気が理解できずにいて、
彼の年齢を追い越した今になって年下のジュリーに釘付けになってしまうアラフィフ層。

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図書館で沢田研二、タイガース関連の書籍はすべて予約待ちの状態。
「我が名は、ジュリー」がやっと返ってきたと連絡がはいったので、
念入りに掃除を済ませてイヴ・ピアッチェの香りで部屋を満たして読みふける。
「サムライ」の美学や世界観、ダンディズムを理解したくて、夜な夜な三島由紀夫を読みあさる。

実は前回の続編で、「今じゃすっかり太ってしまい、そんなんじゃ壁ぎわに寝返りも打てないよ」
・・・みたいな記事を書きかけて、
「芸能人といえどもあんまり容姿の批判めいたことは書くべきじゃないかな」と、下書きのまま思いとどまって、
書くならもっと知ってからにしようと、彼の生まれてからの軌跡をたどりつつ時間がたった。

俳優志望だった父ゆずりの美貌。
ジュリーを映画俳優にしたかったという母に
「顔をぐじゃぐじゃ洗うとぐじゃぐじゃした顔になるからきちんと洗いなさい」といわれたエピソードが面白かった。
美しい顔には、偶然の産物ではないきちんと作り上げていく過程も必要なのだ。

当時のインタビューを見ても体重を気にしている様子が随所にうかがえる。
体重を減らすと声がでないし、増えると衣装がイメージどおりに着られないという葛藤。
トップを走り続けたピカピカの十数年、常に体型維持を強いられ、詞の主人公に徹し演じきり、
私生活はほとんど語ることがなかった当時と比べて
自分の好きな歌だけを歌うスタンスになって体型も今のそれが自然なのだろう。
あるいは若き美貌の副作用というべきなのかもしれない。

「朝ごはんは僕の担当」とか、「漬物がおいしく漬かった」とか・・・
ステージでもそんな素のトークをはさめる今が自然で充実しているのだろう。
「背中に疲れを背負いながら、しわだらけになってもロックを歌っていたい」と
老後の夢を語っていたけれど、その通り着実に夢を叶えつつ。

男性がメイクをしたのも
コンサートでアンコールの習慣を伝えたのも、
演歌以外でレコード大賞や紅白のトリをとったのも、ジュリー。
テレビに出なくなってからも、毎年アルバムを出しステージを続けているのもギネス級。
70年代の歌謡界黄金期、すべての賞を総ナメにしてもなお、これがトップではないと言い切っている。
運や才能に加えて、苦境やハンデをバネにする力とか、
オーラを放ちスーパースターと呼ばれる人には並ではない明らかな理由がある。
オリンピックで金メダルをとる人の精神力と似ているなぁと。

彼の美貌や才能を「この世のものとは思えない、天は二物を与えた」的な表現が多いけれど、
あのころの美しさは本来の意味でイリュージョンだったのかもしれない。
たぶん今世紀もう現れることのないイリュージョン。

作り上げられた虚像、偶像であれ、私は危うく美しいジュリーが好きだ。
枝野さんならあの樽のような安心感のある体型が理想だけれど、
多くの人を魅了したジュリーの要素はあの甘く見目麗しい姿なのだから、
両親から授けられた美貌をいつまでも大切に維持してほしい。





画像*** お知らせ ***

「石原結實の体を温めて病気を治すレシピ100」
お陰さまでご好評をいただき、このたびポケットサイズになって再登場しました。
調理を担当させていただき、初版発刊されてから早や3年。

体にいいだけでなく、ビジュアル的にも美しいレシピが100品。
ジュリーもこのレシピ本で少し痩せてくれないかなぁ。。。




それとぼらぼらファンの皆様
最近猫ネタを書いていないので、、、
代わりにこんなの見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=faOzFDL3VhE&feature=related


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